初めての大会
あの日、私は試合を覚えていない
長男がバドミントンを始めたのは、小学2年生の夏くらいだったと思います。
同学年の子も何人かいましたが、みんな上手でした。
始めたばかりだし、下手でも仕方ない。
そう思いながら見ていました。
でも、なかなか上達しません。
3か月ほど経っても、基本の上打ちすらできませんでした。
周りで見ていた保護者やコーチから、
「もしかして視力悪い?」
と聞かれることもありました。
でも、視力に問題はありません。
練習が足りないんだと思い、平日も公園や家で一緒に練習しました。
それでも、なかなか打てません。
それでも息子は、一度も泣き言を言いませんでした。
練習の最後には、みんなで順番に試合をします。
ある日、試合が終わった瞬間、息子が突然泣き出しました。
負けたことが悔しかったというより、
何もできなかったことが悔しかったんだと思います。
初めての大会
あれから約1年。
初めて大会に出場しました。
私も初めてだったので、少し緊張していました。
「緊張してる?」
と聞くと、
「緊張って何?」
緊張という言葉の意味すらわかっていませんでした(笑)
第1試合が始まりました。
相手も同学年で、始めたばかりという感じです。
サーブが入ったり入らなかったり。
お互い一生懸命だけど、どこか微笑ましい試合でした。
結果は惜しくも負け。
私はすぐに息子のところへ行き、
「よく頑張った」
それだけ伝えました。
息子は悔し泣きをしていました。
あの涙を見て、「ここまで続けてきてよかった」と思いました。
第2試合は、負けた子同士の試合です。
これもまた接戦でした。
でも実は、この試合はあまり覚えていません。
途中から涙をこらえるのに必死だったからです。
公園で何度も練習したこと。
家で一緒にシャトルを打ったこと。
泣き言を言わずに続けてきたこと。
第1試合で悔し泣きしていたこと。
いろんなことを思い出してしまい、まともに試合を見ることができませんでした。
そして試合結果は……
勝ちました!!
私はすぐに息子のところへ駆け寄り、思い切り抱きしめました。
息子も嬉しそうでしたが、たぶん私の方が嬉しかったと思います。
今でも、あの日のことを思い出すと泣きそうになります。
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